「満洲ラプソディ」を読みました。満洲を多民族が共生する理想の国にするために奔走した小澤開作氏(小澤征爾氏の父)のお話です。 ストーリーは冒頭、小澤征爾氏が北米でも活躍していた昭和41年に、父である小澤開作夫妻がカナダ・アメリカ旅行に行った際に、開作がケネディ大統領の弟で当時上院議員ロバート・ケネディにベトナム戦争終結についての意見を言うためにワシントンに出かけた場面で始まります。開作にとっては、それが一番の旅の目的でした。 開作は、23歳の時に故郷の山梨から満洲経由でシベリア鉄道でドイツに留学するために家を出ました。しかし、満洲に着いたところで、中耳炎にかかり足止めされることになりました。結果…