長野県下伊那郡阿智村駒場にある博物館。旧満州(中国東北部)に入殖した満蒙開拓団の苦難の歴史を伝え、平和の尊さを次世代に語り継ぐために設立された。長野県は満蒙開拓移民を最も多く送り出した県であるが、開拓団員経験者の高齢化が進む中、開拓の背景と実情、また敗戦後の引揚げの苦しさを伝える全国初の施設として開設された。中国残留孤児の帰国に尽力した阿智村の僧侶・山本慈昭の活動を伝える資料も展示している。