阿羅漢は、涅槃果定に住する能力を擁するものの、しかし、彼らはやはり、滅定に住む傾向を持つ。 というのも、涅槃果定は、無為法を所縁としているものの、なお、「受」の名法が存在しているが故に。 しかし、滅定の中においては、僅かに残る行法は業生色、時節生色と食生色であって、心生色法はなく、心識もない。 滅定に入るためには、先に初禅に入らなければならない。 その後出定して、初禅の諸法を無常・苦・無我として、観照する。 その後、同様の過程でもって、順序よく無色界第二定ーー識無辺処禅(Viññāṇañcāyatana-jhāna)まで、修習する。 次に、第三無色定ーー無所有処禅(Ākiñcaññāyatan…