今回は滋賀県近江八幡市の日牟禮八幡宮(ひむれ はちまんぐう)について。 日牟禮八幡宮は市北部の八幡山のふもとに鎮座しています。 創建は不明。社伝によると、第13代・成務天皇の命を受けた武内宿禰によって開かれた神社が当社の前身で、飛鳥時代には藤原不比等が当社を参詣したらしいです。991年(正暦二年)には、一条天皇の命で八幡宮が勧請され、社殿が造営されました。鎌倉時代は近江守護の佐々木氏によって社殿が再建され、室町時代は六角氏の崇敬を受けました。 桃山時代は羽柴秀次の領地となり、八幡山城の築城にともなって当社を日杉山(同市日杉町)へ移転する計画が立ち上がりましたが、秀次の転封と粛清によって、移転は…