「初辰」(はつたつ)とは、 正月最初の辰の日のことで、 江戸時代には、火災を避けるまじないとして、 水神として信仰されていた「竜神」に因み、 正月最初の辰の日の辰の刻、 辰年の男に台所の屋根に水または海水を 打たせました。 これを「初辰の水」(はつたつのみず) 「潮の水」(うしおのみず)と言いました。 伊勢神宮外宮の摂社である 「御食神社」(みけじんじゃ)においては、 新年の初めての「辰の日」に 「辰の井」という井戸から水を汲み取り、 初詣者に配布されます。 この水を家の周囲に掛け、 残り水を台所に供えると 一年間の火難・水難から免れられると 言われています。 この「辰の井」という井戸の水は、…