濱野智史『アーキテクチャの生態系』(ちくま文庫)図書館で借りて読んでいるが、面白い。 もちろん15年以上前の本なので内容は古くなっているが、インターネットとウェブの違いも知らなかった自分のようなボンクラにとっては丁寧でちょうど良かった(特に前半)。 筆者はアーキテクチャによる環境管理型権力というのを肯定的に捉えようとしているが、自分はやはりそういうものには抵抗したい。ネット社会は日を追って進化しているが、それと共に便利感は失われ、イライラすることばかり多くなっている。これは単に歳を食って時代についていけなくなっているだけなのだろうか。多分そうだろう。 濱野氏には、2020年代のアーキテクチャー…