今村翔吾さんの『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』読了。 長めの感想。 初、今村翔吾作品。なぜ、先日の直木賞作品にしないのか?小説は気軽に持ち歩ける文庫本で読むのが好きだからです。 人気シリーズの第一作。 主人公は江戸の火消し。時代劇でよく出てくる町火消しではなく、大名火消し。もともと定火消しとして活躍していたが、あるトラウマを抱え、火消しをやめ、浪人暮らしをしていたが、出羽新庄藩の火消し頭取として召し抱えられることに。財政逼迫の新庄藩の火消しはろくな人材がいない危機的状況。そんな中、主人公が人材をヘッドハンティングしながら立て直していく。揃いの衣装も誂えられず、「ぼろ鳶」と揶揄されつつ……。連続する放火…