西尾潤 「無年金者ちとせの告白」他のブロガーさんがこちらの作品を紹介していたので読んでみました 主人公のちとせが勤めるパーキングエリアは年齢不問で雇ってもらえるために従業員のほとんどが高齢者であった。そんな条件でも働き続ける高齢者たちは引きこもりの子供がいる、年金も医療保険もないなど当然のように生活が困窮する事情を抱えていた。パーキングエリアの駐車場には行き場がないために車中泊で生活する者たちも集まっており、時折車内で亡くなっているのが見つかるという状況であった。あるとき元夫が亡くなったために保険金が入る可能性がある、と当時の保険会社の者から連絡が来る、というお話 困窮する高齢者たちの生活を描…