はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と十四 「ムヨウノスケ?」① 悲しいかな、あの『ゴルゴ13』の影に完全に隠れてしまっている『無用ノ介』ではあるけれど、僕の中では、さいとう・たかお史上No.1、なんだよね、と、ようやく一休みを終えたAくんが、口火を切る。 ん?、む、むよう?、のすけ?、それ、ナニ? そんな、?(ハテナマーク)まみれの私を尻目にAくんは、同じ頃に、ライバルの週刊漫画雑誌で連載されていた石森章太郎の『佐武と市捕物控』とが、屈指の双璧であったと振り返る。 さ?、さ、さぶと?、いちと?、とりもの、ひかえ? 「漫画の世界でも、あの頃、時代劇は光り輝いていた、ということだ」、と、Aく…