要約するに近況だ。 ぼくは何にも知らなかった。働くということは、世に出て生きる糧を得るための所作で、なにかもう完全にシステム的なものだと思っていた。つまりはある程度保証がされる行為なのだ、と。 憲法にも「勤労の義務」と書かれているくらいだもの。ゆえに「そりゃ絶対だべ」と信じ切っていた。 もっとも、憲法は国民が政府に与えるものなので(わが国には一寸嫌味な言い方だが)、勤労の要請は政府にこそ課せられているのであり、国民自体に働く義務があるわけじゃあないが。 そんな風に思っていたのに、去年から会社倒産のニュースが相次いでいる。大企業はそうでもないが、ローカルの中堅くらいは、日々バッタバタと絶命してい…