1938年三重県に生まれる 1961年京都大学経済学部卒業 1969年経済学博士(京都大学) 専攻:労使関係論、社会政策論 甲南大学経済学部教授 著書: 『リストラとワークシェアリング (岩波新書)』 『能力主義と企業社会 (岩波新書)』 『女性労働と企業社会 (岩波新書)』 『日本的経営の明暗 (ちくま学芸文庫)』 『ハマータウンの野郎ども (ちくま学芸文庫)』 ほか
現在の労働問題の根源を辿り職場の民主主義再生の立脚点を見つめる『新編 民主主義は工場の門前で立ちすくむ』(熊沢誠著/社会思想社) kumazawa.main.jp 『新編 民主主義は工場の門前で立ちすくむ』は、労働経済学者である熊澤誠氏による1冊。刊行は今からおよそ30年前の1993年。先日、明治大学で行われた最終講義で著者は現在の労働者を取り巻く情勢の根源は1980年代にあるとした。本書はそんな1980年代の熊澤氏の講演・論文を集めたもの。新編になるにあたり、東芝府中人権裁判鑑定意見書(1992年)などが加えられている。■今と変わらぬ40年前のパワハラの手法 東芝府中人権裁判の鑑定意見書は1…
イギリス炭鉱ストに学び闘う、労働運動を再建するために 『イギリス炭鉱のストライキの群像 新自由主義と闘う労働運動のレジェント』(熊沢誠著/旬報社) www.junposha.com 1984年3月から1985年3月にかけて、イギリスで炭鉱労働者達の歴史的な大規模ストライキが行われた。参加した労働者は実に13万人にも及ぶ。サッチャー政権の炭鉱閉鎖・人員削減と闘ったストは結果として大敗を喫するが、この闘いから今こそ私たちは学ぶべきだ。『イギリス炭鉱ストライキの群像~新自由主義と闘う労働運動のレジェンド~』について、著者で経済学者(労使関係論)の熊沢誠氏は「間違いなく私の最後の著書である」と本書執筆…