岩波文庫170ページ「しかあるに、三位の古仏、おなじく三世諸仏を道得(どうて)するに、かくのごとくの道(どう)あり。しばらく雪峰のいふ三世諸仏(さんぜしょぶつ)、在火焔裏(ざいかえんり)、転大法輪(てんだいほうりん)といふ、この道理ならふべし。三世諸仏の転法輪の道場は、かならず火焔裏なるべし。火焔裏かならず仏道場なるべし。経師論師きくべからず、外道二乗しるべからず。」 そのようなことであるので、三人の古仏(雪峰義玄、玄砂師備、圓悟克勤)は、同じ三世諸仏(永遠の大宇宙の真理を体得された仏と言われる方々)を言い表すのに、(前回のような)言葉で表現された。ここでは雪峰義玄禅師の説かれた「三世諸仏、在…