牛の飼養管理や栄養状態を改善し、自然発情がしっかり来て、それによる人工授精という流れが最も大事であることは確かだと自分は思います。しかし、発情が来ない・妊娠しない牛に対する薬剤を使った繁殖管理が、現時点ではまだ重要な役割を果たしていることも事実ではあります。 発情同期化は繁殖管理法の一つであり、様々な種類がありますが、日本や南米ではエストロジェン製剤が使用できるため(北米や欧州では使用禁止)、それを併用したプログラムがあります。 安息香酸エストラジオール(EB)とCIDR(例:イージーブリード)、またはPRID(EBのカプセル付き)を用いたプログラムは汎用性が高く比較的安価であるため、広く利用…