カラス座という星座は一等星がなく、地味な星座なのであまりなじみのない方もおられるかと思います。春の大曲線の北斗七星の柄―アークトゥルス―スピカと辿っていくと、その先に変形した台形の形をしたカラス座が見つかります。そのやや西側で低い位置にこの銀河があります。この銀河は小さな部類ですが、中心部は比較的明るく簡単に撮影することが可能です。しかし、アンテナと称する部分はとても暗く、なかなかうまく捉えられるものではありません。また、高度が低いということも撮影を難しくする理由の一つになります。特に、猪名川では南に神戸や大阪という大都会があるので、空が明るく、微かなアンテナ部分の撮影を一層難しくしています。…