【俳優について】 なべ「あらゆる役者は(出演作に)思い入れってありません。優れている役者ほどない。役者は自分が注ぎ込んだ情熱を忘れるって性(さが)がないと、次のものに取り組めない。
ウルトラマンをヒットさせていた円谷プロダクションが大人向けドラマに初進出したのが『独身のスキャット』(1970)。瀟洒な室内で物語が展開し、いま見ると昭和のイケてる男女が次々登場するのが面白い。 平凡なサラリーマン(なべおさみ)が自身のマンションを毎夜貸し出すことを思いついた。彼の部屋には夜ごとさまざまな人物が訪れる。