懐具合が寂しくなってくると、古本屋に足を運ぶ数が増える。結構サイクルが早くて、数カ月前に刊行されたばかりの本が見つかることもある(まだ高値だが)。そんなときに見つけたのが、この本である。この人はテレビで見たことあるな、と。ただ、それだけじゃ購入する気にならなかったはず。著者は、佐々涼子さんか。「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」は読んだことがあった。詳細は覚えていないが、東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復旧への物語を書いた人である。読まされた記憶がある。合わせ技で買う事にした。 駆け込み寺の男 -玄秀盛- (ハヤカワ文庫NF) 作者:佐々 涼子 早川書房 Amazon 2002年に…