3世紀初頭~7世紀初頭にかけては中国、朝鮮(日本含む)とも動乱が起こり、それから逃れるために日本に渡来した人々も多かった。朝鮮または中国に出自を持つ方々で応神天皇、雄略天皇の時代に渡来したとされる、辰孫王、阿知使主、王仁博士と安貴公を紹介する。 ■辰孫王(しんそんおう)応神天皇の時代に渡来したとされる。百済の王族とされ、近仇首王の孫で、辰斯王の息子。祖父の近仇首王の命を受けて王仁と一緒に「論語」10巻と「千字文」1巻をもたらした。船で全羅南道霊岩郡から日本に渡った。菅野氏と葛井連の始祖とされる。渡来した王仁と同一人物とする説もみられる。応神天皇は生年で200~310年、在位で270~310年と…