<< 序章 [一覧] 第二章 おてんば姫の冒険 >> これはバトランドという小さな国の王宮戦士の物語。 ライアンもその王宮戦士の一人だった。 ある朝、王様は戦士たちをお城の広間に呼び集めた。 「これより王様からそなたたちにお話がある。心して聞くように。」 王様が言う。 「皆のもの、楽にしてよいぞ。」 「さて、話しというのは他でもない。」 「最近、子どもたちがいなくなるという噂はお前たちも聞いておろう。」 「今朝もイムルの村より母親たちが涙ながらに訴えてきておる。」 「なにゆえ子供がいなくなるのか。何者かがさらっているのか。」 「この国の王として、もはや放っておくわけにはいかぬ。」 「ことの真意…