アンディ・クラーク『現れる存在』は1/3ぐらい読んだ。 つまるところ<脳は論理計算機や知識図書館では絶対ない>と断言し、<脳と身体と環境が協調して働く><脳は身体のコントローラーとも言える>といった見方をプッシュする。その大々的な宣言を早くから行ったのがこの一冊であるようだ。 それでも面白いことに著者は<表象とか記号とかコードとかそんなのどうでもいいよ>とは決して言わない。むしろ脳・身体・環境の相互作用のなかで、やっぱりどうしても「表象」と呼ぶべき何かが立ち上がってくることを重視し、それと「表象」ではないものとをどう弁別するか、徹底して考察する! ◎過去の感想少しだけ 人生のモードと認知のモー…