岩波文庫165、166ページ「了生達死(りょうしょうたっし)の大道すでに豁達(かったつ)するに、ふるくよりの道取あり、大聖は生死を心にまかす、生死を身にまかす、生死を道にまかす、生死を生死にまかす。」 生死についての理解についての偉大な生き方をしっかり解明したとき、昔から言われていることがある。それは、大宇宙の真理を体得した方は、生死を自分の心に任せる、自分の体に任せる、生死を大宇宙の真理に任せる、生死は生死でしかないのでそのままに任せる。 ここで間違ってはいけないのは、心や身に任せると言っても、その心身は坐禅した心身であるということである。大宇宙の真理と一体となった心身だ。だから、生死を大宇…