今週のお題「おとなになったら」 子どもの頃に思い描いていた「大人」というのは、全てにおいて正しく、人格者で、子どもには到底及ばないところにいる存在だったと思う。例えば、親というのは、多くの場合は、子どもにとって世界で最初に触れ合う「大人」で、頭ごなしに叱られていれば、大人の言うことが正しく、子どもが考えることが間違っている、と受け止めざるを得ないし、親との関係が、この世界への最初の入り口であり、関門でもあるのかもしれない。 でも、大人になるとわかる。大人って完璧ではなくて、子どもを大きくしただけなんだな、と。 夢や理想に向かってひたすら没頭する大人の姿は、美しくもあるが、子どもが遊びに夢中にな…