気づけば三月ももう下旬に差し掛かっているようである。私はというと、海外で一つの街に身を落ち着けようと試みたものの、さっそくやることがなくなり、退屈と手詰まり感とホームシックの入り混じった、いわゆる「どうしようもない」状態に陥ったため、スペインに入って半年ほど経ったところで早めにワーホリを切り上げた。それでも余った予算を諸国漫遊しながら帰途につくために使ったので、少なくとも予算分は生きたと言ってもいいと思う。 家に帰るや否や、またその「どうしようもない」状態に落ち着いたので、束の間の中だるみの時間の中にいる。今年はいまいち冬が明けきらない気がするが、三月のゆるい気候はその中だるみにとって心地いい…