「江戸紫に京紅」(えどむらさきにきょうべに)とは、 「紫染」(むらさきぞめ)は江戸が優れ、 「紅染」(べにぞめ)は京都が優れているという ところからの表現です。 「江戸紫」は、江戸時代の流行色のひとつで、 歌舞伎『助六』で市川團十郎が身に付けた 鉢巻の色としても有名な「紫色」です。 江戸時代、武蔵野に自生する「紫根」を使い、 江戸で染められた鮮やかな青みの紫のことです。 江戸紫江戸むらさき#634e86 一方、京都で染めた「紫」は 「京紫」(きょうむらさき)と言い、 古から伝わる正統的な紫根染めの 赤みがかった紫色をしています。 「京紫」が伝統的な紫を受け継ぐ色なので 「古代紫」と呼ばれるのに…