岩波文庫159ページ「いま仏々祖々の大道には、胎卵濕化生のほかの胎卵濕化生あること、不曾蔵に正伝せり、親密に正伝せり。この道得、きかずならはず、しらずあきらめざらんは、なにの儻類なりとかせん。」 仏、仏祖といわれる方々による真実の中には、単なる言葉での「胎卵濕化生」ではなく、現実の世界、我々の日常生活の世界に事実として「胎卵濕化生」があるということは、隠されることなく明白に伝わっており、真っ直ぐ直接に伝わってきた。この言葉を、聞いていない、習っていない、知らない、明かにしようとしないような者はどのような類のものであろうか(仏道とは関係ない者だ)。 生命の誕生というのは、現実そのものであって、観…