今回ご紹介するのはカモノハシ(Ornithorhynchus anatinus)です。 全身はもぐらのような姿ですが、一番目に付くのは大きな黒色のくちばし。足を見るとアヒルなどの水鳥のような水かきがついています。そしてビーバーを思わせる太いしっぽ。 18世紀末、オーストリアに暮らすカモノハシの剥製がイギリスにやってきます。しかし、あまりにもちぐはぐな姿かたちのせいで学者もその存在を信じることができず、これは質の悪い悪戯扱いする始末でした。 その後実在することが認められたのですが、今度は一体この生き物がどこに分類されるべきなのかで侃々諤々の議論がなされるようになりました。 というのも哺乳類は乳腺…