一条真也です。わたしはこれまで多くの言葉を世に送り出してきましたが、この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は「人生は産湯に始まり、湯灌に終わる」です。父が亡くなった際に湯灌の儀を執り行いましたが、人が産まれたときには産湯があり、亡くなったときには湯灌があります。人の一生を表現する際によく使われる「揺りかごから墓場まで」と違って、「産湯と湯灌」の間には「湯」という明確な共通項があります。「産湯」とは出産直後、産婆などが新生児を入浴させて洗うこと。また、その湯のことをいい、「湯灌」とはお亡くなりになられた方が、来世に導かれるために現世の汚れを洗い清めると云う意味と、赤ちゃ…