2004年、柔道部員で3年生だった男子生徒(17)に意識がもうろうとしているのにもかかわらず一方的に技を掛け続け、
脳挫傷などの重傷を負わせた横浜市立奈良中学校の教師。
生徒が意識を取り戻した後も、休みを与えず、さらに投げ技をかけ続けたという。
生徒は病院に搬送されたが急性硬膜下血腫と診断され、脳内の静脈切断や前頭葉の挫傷なども判明。
その夜のうちに頭蓋骨を開ける大規模な緊急手術が行われ、一命を取り留めた。
県内の高校に通う現在も、記憶障害や右手のまひなど重い後遺症があるという。
2007年7月2日に神奈川県警により書類送検された。
柔道家としても有名で大会において数々の優勝歴を持つ。
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070703-221477.html
田中教諭は全柔連の元強化指定選手で、生徒にも掛けたとされる送り襟絞めなどが得意技。埼玉大を卒業後、奈良中に勤務し始めた02年の講道館杯日本体重別選手権の男子73キロ級で優勝、同年にはサンボの世界選手権にも出場した。03年には嘉納杯やハンガリー国際などの国際大会にも出場、04年アテネ五輪の代表候補の1人に挙げられていた。
被害生徒の母親は「事件の2週間前から目をつけられていた」と、教師の計画的犯行を証言。
「リンチは息子だけではなかった」とも発言している。
捜査幹部によれば「3年生は卒業も迫り、選手としては“用済み”。後輩の面倒をみない生徒にしびれを切らした」とのこと。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007070301.html
平成19年7月3日放送スーパーモーニングによれば、
事件をなかったことにするために横浜市教育委員会は「電信柱に頭をぶつけたのではないか」と主張するなど
隠蔽工作が行われたとされる。
田中秀昌氏は「生徒の態度が悪く、矯正しようと思ったが、指導のつもりだった」と容疑を否認しており、
生徒に対する謝罪すら未だないという。