ちょっとしたきっかけがあって田山幸憲『パチプロ日記 I 』(白夜書房、1995 / 旧版1990)を読んだ。タイトルの通り田山さんはパチプロ、つまりパチンコで飯を食っている人だ。(2001年他界) これはその田山さんの1990年(平成2年)の3月から5月までの三ヶ月間の日記である。 1980年台に入って、パチンコには現在の主流である「セブン機(デジパチ)」や「ハネ物」といった新しいギミックの機種が登場し、それにともなって人気が拡大していった。 これを機にパチンコ業界も、パチンコは誰でも気軽に楽しめる健全な娯楽であるというイメージを強調し、それにマスコミが拍車をかけるような形でパチンコが一種のブ…