元朝日新聞編集委員、軍事評論家。「AERA」スタッフライター
軍事記者として数々の記事を執筆。また、1970年代、税金浪費を告発した「公費天国」のキャンペーンで多くの不正行為の暴露を行った。 また、ある地方自治体に働きかけ、情報公開法制定の先駆けになったともされる。
父親は高名な国際法学者。
軍事予想は大胆だが、外れることも多い。 CSの朝日ニュースター「愛川欽也 パックインジャーナル」でレギュラーコメンテーター。
前回の記事の続きです。 「戦争の大問題」(丹羽宇一郎著、東洋経済新報社)を読んで、私は初めて認識したことですが、2002年9月、小泉純一郎と金正日が調印した日朝平壌宣言では、北朝鮮がNPT(核不拡散条約)を遵守し、IAEA(国際原子力機関)による査察を受けて核開発をやめ、その見返りに日本は北朝鮮と国交を樹立し、経済協力を行うことを定めていました。 アメリカもロシアも韓国も中国も国際機関もできなかった北朝鮮の核開発を日本がほぼ独力で阻止したのです。当時、ニュースでも大きく報道され、もちろん私も覚えていますが、そこまでの偉業だったとまでは把握していなかったように思います。 「信じがたい北朝鮮の譲歩…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 日本は、理想的平和学を学んでも歴史的地政学や現実的戦争学を学ばない。 ・ ・ ・ 人口が激減し衰退する日本・円貨は、世界市場でエネルギー・食糧・物資・その他で中国・元貨に買い負けする。 ・ ・ ・ 国力とは、経済力と軍事力である。 ・ ・ ・ 歴史的事実として、大国の良心や大陸の矜持などはない。 ・ ・ ・ 中国共産党は、尖閣諸島・沖縄、沖ノ鳥島、北海道を日本から強奪する事を狙っている。 日本国内には、中国人移民が増えてきている。 ・ ・ ・ 2024年4月14日 YAHOO!JA…
🤯二階「もう潮時!馬鹿野郎」 ---------------------------------------------中国国家統計局発表の「インチキ経済データ」が毎度のことながら酷すぎる…本当の中国経済はどうなっているのか?3月18日、中国国家統計局は今年1-2月の経済状況に関する諸データを発表した。私は以前から中国の統計が全く当てにならないことを主張しているが、今回のデータも随分とひどいものだった。まず着目したいのが、固定資産投資額だ。中国国家統計局によると、1-2月の固定資産投資額は5兆847億元で、前年同期比4.2%増加したと発表されている。ところが昨年1-2月のデータを見ると5兆35…
田岡俊次著の「台湾有事 日本の選択」のつづきです。 尾形聡彦さんがこれほど軍事問題に詳しいと思わなかった。 アークタイムスは芸能問題がけっこう多く、もっと軍事問題を話してくれればいいのにと思った。 2011年8月オバマ政権下でバイデン副大統領が訪中し、習近平副主席と会談したとき、尾形さんは同行し取材した時のことを書いている。 米政権側は、中国の習近平氏を話ができ、通じる相手と信じ込んだところがあり、南沙諸島の領有権や環礁の埋立問題で裏切られたとの思いがあると解説。 米側は軍事的な準備もするが、外交努力もウラにオモテにしたたかにやっている、と見る。 もし戦争という事態になったら、戦闘以外に重要な…
「君たち、中国に勝てるのか」に対抗し、田岡俊次著の「台湾有事 日本の選択」を並行的に読んでいます。 最後の5章で軍事評論家の田岡さんと元「朝日」記者・アークタイムスの尾形聡彦氏の対談。 尾形さんは、「朝日」のワシントン特派員だったので、アメリカ側からみた日本についても詳しい。 昨年の日米安保協議会委-「2+2」での日米双方の発言を紹介している。 日本側の林外務大臣と浜田防衛大臣は、「中国はこれまでにない最大の戦略的挑戦だ」とライバル視する発言だった。 しかし米国側のブリンケン国務長官、オースティン国防長官は非常に慎重で「対話は非常に重要だ」「世界中の国々から、アメリカ、中国、日本の3カ国の関係…
台湾有事 日本の選択 (朝日新書) 作者:田岡 俊次 朝日新聞出版 Amazon 最近、台湾有事に関する前のめりな本が次々と出ていますが、本書は、それらとは一線を画し、冷静な目でこの問題を見ようとするものでした。著者が指摘するように、日本は一つの中国という立場を尊重すると正式に言明しているのであり、台湾が独立しようとする動きを中国が反乱として鎮圧しようとする動きを咎め立てするのは、法的には無理があります。中国による武力行使は是認できないことを、どのように従来の立場と整合させていくかという視点も重要でしょう。 著者が指摘するように、台湾有事で武力紛争に発展すれば、日本は経済的にも壊滅的な打撃を受…