1冊の本のとの出会いが、その後の人生を変える。そんな話をよく聞く。 だが、自身が執筆した本により、本人のみならず家族全員の人生を最後まで翻弄することになってしまうとは…。 そんな著書が、1982年に俳優・穂積隆信が娘・由香里さんの非行と更生の日々を綴り、300万部の大ベストセラーいなった「積木くずし-親と子の二百日戦争」だった。 とにもかくにも、この本は売れに売れた。 目を付けたTBSが翌83年2月から高部知子主演でドラマ化。 すると視聴率45.3%(最終回)という驚異的な数字を叩き出し、穂積は教育評論家として全国を飛び回る「時の人」となったのである。 ところがこの「積木」は、実はまだ崩れ続け…