はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と十一 「ブワ~ット フキトバシマクル!」 今になって思えば、ひょっとしたら、あの時代、女性ロッカーたちの、その命懸けの「ロックロール」は、それほど生やさしいモノではなかったのかもしれないな、と、ハードロックをこよなく愛し続けてきたAくん、またまたロック談義の幕を開ける。一定の間隔をおいて周期的にAくんは、あの頃のあのロックを熱く語り出すのである。 「事実はどうであったのか、なんてことは僕には全くわからないが、当時の女性ロッカーたちもまた、女性に対する差別や偏見や蔑視(ベッシ)といったトンでもなく悪しきモノモノモノと、闘っていたんじゃないかって思…