町田 康

本を枕元に積み上げて寝ている。寝ている間に何かを吸収できていたり、しないかな〜。断線しかけのイヤホンでぎょうぶのラジオ参観を聴いている。為国さんの遊園地バイトの話、面白かった。他のラジオはM-1の話題で持ちきりだから、尚更！有線イヤホンは充電切れないからいい。片耳どっか行くこともなくていい。社会はまわる、需要は一回転。ヤン坊マー坊のデザインが変わったことにわたしだけがずっと怒ってる。上層部のおっさんが決めたに違いない。レトロブームの今、niko and…とでもコラボすれば売れるんじゃね？とか思う、わたし買うよ、となり街には錆びたヤン坊マー坊の看板がある。時代はまわる。 ことばと、という文芸誌を…

ネタバレ特になし。

12月2日 月曜日 ぐちょぐちょの朝。起床して驚いた。布団のマットレスの間のわたしはありえないぐらいに汗をかいていた。気持ち悪くてシャワーを浴びて、食事を済ませた。身体の倦怠感がなくなっていた気がする。鼻がまだだいぶ悪い。年末が近づいてくると体調が悪くなっていくの毎年恒例になりつつある。お正月も年末も好まない。それをなんだが体現しているよう。大学で課題をやった。さっそく『犬に会った日』を読み切った。こんなさくっと読み終える本も良い。お昼の時間にロマコンさんが２年ぶりにアイスを食べる動画を見た。すごい笑顔。アイスを好きだった人がここまで我慢していたこともすごい。薬局で鼻炎薬を買った。説明があった…

朝と夕 朝と夕 作者:ヨン・フォッセ 国書刊行会 Amazon 難産で生まれた朝の第一章、連れ合いをなくしたいつも通りの味気ない起床で始まる第二章という構成の思い切りは、戯曲で活躍する作家らしいなと思った。生と死は時間のグラデーションの濃淡でしかないという無常観が、気ののらない朝の冷たい空気の描写からひしひしと伝わり、孤独な暮らしの足取りの不確かさがひとけの少ない街の様子から沁みてくる。全体的には穏やかな波間の小舟に揺らされているかのようで、ゆったりと暖かい午後の室内に合うと思う。 ギケイキ I I I ギケイキ3: 不滅の滅び 作者:町田 康 河出書房新社 Amazon 従者のしんがり奮戦と…

さっき、何かを思ったんだけど、完全に忘れた。眠りたくなかった、わたしが何者でもないことに、そしてこの気持ちを「何者かになりたい」としか言い表せない自分のしょうもなさに嫌気がさしたから、町田康のきれぎれを読んだ。それから、文芸誌にも手を伸ばした。こちらにお尻を向けて眠っていた猫は、こたつの中に移動したみたい。 外から、ぴぴぴぴぴ、という音が聞こえる。これがもし、わたしの頭の中で鳴っているのであればどうしよう、と思って録音してみて、それを聞こうとイヤホンをはめ込んだらその音が遠のいた。この文章を書いてるうちに、その音は消えた。全然、大丈夫なんだけど、急にわたしの頭がおかしくなったらどうしよう、とか…

引き続き、福音館書店の昔話絵本です。「ももたろう」と同様、松居直さんと赤羽末吉さんのタッグで作られた私のお気に入り絵本です。 「こぶじいさま」 松居直 再話 赤羽末吉 絵 1980年 福音館書店 こぶじいさま posted with ヨメレバ 松居直/赤羽末吉 株式会社 福音館書店 1980年07月03日頃 楽天ブックス Amazon Kindle 紀伊國屋書店 図書館 こぶじいさまはそもそもが結構面白味のある話だと思うのですが、福音館書店のこれはとにかくテンポが良くて、読んでいて面白い！ 鬼たちの歌う歌、「くるみはぱっぱ ばあくずく‥」という歌も不思議でナンセンスな歌詞が面白く、子どもたちも…

お天気がいい。南に面した窓のそばで、猫と一緒に微睡んでる。今日、スニーカーを洗うチャンスだったな……と思いながら青すぎる空を睨むのは、熱を出したから。わたしはよく微熱がでるけど、38℃まであがったのは久しぶり。ポカリとウイダーを枕元に、ぐるぐるにした首巻きと、町田康のきれぎれ。お熱のときはやっぱり、みんなにかまってほしい。隣の部屋で夜勤明けのお兄ちゃんがビールと餃子キメてる。香ばしい匂いと缶を開けるプシュって音で、わたしのHPはゼロ！いいないいな、ひとつくらいちょうだいよ、戻しちゃうかもだけど……。ぐらぐらした頭にTempalayを流し込む。あまりに心地よい脳みそ、痛すぎる喉。唾を飲み込めない…

冒頭乗り切れば面白い 冒頭を読んだとき、挫折しそうでした。 誰が何を語ってる何の話なのか、全くつかめなかったからです。 途中で、しんどさから解放されます。 主人公が経理の仕事をしており、相手先の会社に、本来の1000倍の金額を振り込んでしまったこと 割を食ってる上司（チームリーダー）が、なぜか主人公をかばってくれてること チームリーダーが、主人公のジャケットを勝手に着て暴れた末に、弾けたボタンを食べたこと あたりから、面白くなってきます。 職場におけるカオスな状況が、情景として浮かんできます。 チームリーダーの暴走についていく部下たちも狂ってて、笑えます。 結果的に、最後まで読んで良かったです…

レジ袋削減のためにエコバッグを推進するのはいいねんけど、コンビニで商品をレジに通す順番をもうちょっと考えてほしい。本当はピッ、ピッって通ったものからどんどんエコバッグに詰めていきたいところを、お弁当などのしっかりした包装形態のものより先にパンみたいな中身も包装も柔らかいものを通されると、上に重ねることを考えて、お弁当のほうからエコバッグの底に置きたいから待つことになる。その時間めっちゃ無駄やん。ほんで詰め始めたころに金額を言われて、慌てて詰めてるこっちを『早よせえよ』みたいな感じで見てくるのをやめてほしい。そっちの協力もいるやん。共同作業やん。頼むわ。とか偉そうに思ったけれど、こちら側が商品を…

第11回〜第20回野間文芸新人賞の受賞作・候補作の一覧です。 目次 第11回（1989年） 第12回（1990年） 第13回（1991年） 第14回（1992年） 第15回（1993年） 第16回（1994年） 第17回（1995年） 第18回（1996年） 第19回（1997年） 第20回（1998年） 第11回（1989年） 受賞作：『さして重要でない一日』 伊井直行 著 さして重要でない一日 作者:伊井 直行 講談社 Amazon 《候補作》 『純愛映画・山田さん日記』 竹野雅人 著 『そこのみにて光輝く』 佐藤泰志 著 『真昼のプリニウス』 池澤夏樹 著 吉本ばなな 山川健一 第12回…

MERRY CHRISTMAS！ 有馬記念でタコ負けして不愉快な僕に、一見のLINEが来た。 な、なんだって？ あの依翠が大学受験を諦めた！？ そう、町田康の劣化版や現代SF齧りたてみたいな粗末な内容ばかりの当ブログで、一番の花形である依翠くん(イヨクくんとも呼ばれてる)のお受験の話である。 彼についての詳細は以下のブログを拝読して願いたい。 #依翠くんを慶應に入学させよう - 多文駄分 嘘から身を守る - 多文駄分 彼は、23歳中卒ネトレン依存ニートである。中卒であれ、ニートであれ、まだ慎ましくしていればいいものを、彼は「豊田高専中退」や「立命館大学中退」「慶應A判定」と言った過去の栄光・妄…

今回は町田康さんの『猫のエルは』を紹介します。 ヒグチユウコさんのイラストに一目惚れ。 そしてあの『告白』という大作の作者さんではないか！ あの雰囲気でねこのお話とは、想像がつかない。気になる。 というわけで、今作はボリュームも可愛らしいので読んでみることに。 目次 あらすじ 感想 『諧和会議』 『猫とねずみのともぐらし』 『ココア』 『猫のエルは』 『とりあえずこのままいこう』 最後に あらすじ 猫がテーマの、リアルさとかわいさ、おもしろさが備わった5編。 感想 『告白』は時代物だったから、難しい言葉が多かったのかな？ と思っていましたが、町田康さんのスタイルだったみたいです。 内容題材が全…