展覧会『衣真一郎「積み重なる風景」』を鑑賞しての備忘録KATSUYA SUSUKI GALLERYにて、2024年5月11日~6月2日。 鍵穴形あるいは二瘤型にシンボル化された前方後円墳がトレードマークの画家・衣真一郎の個展。抽象化された風景などを描いた絵画作品とともに、古墳・家・靴・カップ・スプーンとフォークを象った焼き物も併せて展示される。 《横たわる風景》(1120mm×1620mm)の下半分には、丘陵とその斜面の樹木や建物、底には真っ直ぐ伸びる道と平地などが表され、上半分には空とも水辺とも何なのか判然としない淡い水色を基調とした画面に矩形や古墳状の形などが鏤められている。ぽつぽつと木々…