田中芳樹の長編小説「銀河英雄伝説」に登場する銀河帝国軍のウォルフガング・ミッターマイヤー提督の異名。
アムリッツア前哨戦において彼の艦隊はアル・サレム提督の指揮する自由惑星同盟軍第9艦隊と交戦。これを敗走せしめた。彼の追撃が迅速をきわめたため、追う帝国軍の先頭集団と追われる同盟軍の後尾集団が交じり合い両軍の艦艇が併走するという事態が発生したことにより、彼の用兵の迅速さを称えこの異名がついた。
作中で最速の用兵家として知られるウォルフガング・ミッターマイヤー提督は、艦隊を迅速に動かすことで数々の殊勲を得ました。これは戦場への艦隊移動と戦場での機動戦術の両方で発揮されています。 しかし実際にどのように運用しているかは原作では不明です。 そのためかゲームでは「高速戦艦」という機動力重視(防御力低め)の艦種が創作され、疾風を表現する方法が取られました。またマンガ版でもこれを採用されたりもしています。別のマンガ版では積荷(主に弾薬)を減らし船を軽くして機関の出力を高め、機動力を上げる方法が採られてしました。 当然ながら平民出のミッターマイヤーのために高速戦艦が開発されたり優先して供給されるわ…
疾風ウォルフ。帝国の双璧とまで言われ、平民ながら帝国元帥まで上り詰めたウォルフガング・ミッターマイヤーは、公明正大な人格者であり、帝国兵から人気高く、部下からは慕われ、上司からの信頼篤い人物です。 しかしながら激怒が死に直結するほどの感情的な人物でもあります。 技術顧問として参加したクロプシュトック事件では、門閥貴族の縁者を大貴族の名前をものともせず、むしろそれ故に軍規にもとづき銃殺しています。それも相手に銃を抜く権利を与えて先に撃たすという危険な行為まで冒してです。 次に門閥貴族との戦いでは、ガイエスブルク要塞から敵を誘き出すためミッターマイヤーが偽装した退却を見抜けずに罠にはまった貴族の子…