2 「病症を経過する」ことで自然治癒力を理解する 2004年4月。真田さんは勤務先の法人で管理職に昇進した。自分は「人前に立つことは決して好まない性質」だと思っていたが、上司が亡くなるなどの出来事があり、さまざまな事情でしぶしぶ管理職になったのだった。 それでもやるからには皆に好かれ、慕われる上司になることを目指した。それで、職員の身分・待遇の改善に努め、飴を与えるような方向性を打ち出していった。 それが一時的には功を奏したものの、「皆に好かれようとする」という方向はうまくいかなかった。真田さんは「今考えると非常に稚拙だった」と振り返っている。 そして2006年。真田さんは強いストレス要因とな…