3 身体感覚を通じ、体験的に理解する「病症経過」―病症経過を通じて獲得する体力・気力 しかし真田さんは、職場で思わぬ反応に驚くことになった。2回目に顔面ヘルペスを経過した後「病院に行かなかった」と話すと、奇異の目で見られたのだ。「責任ある立場なのだから」などと諭す人もいた。 真田さん自身は、病院に行かず病症を経過させたことを、決して間違ってはいなかったと確信しており、この体験によって自然治癒力に目覚めることになったのだけれど、世の常識とは大きく異なっている。「病症を経過する」という実践は、時に「変人扱いされることもあるのだ」と痛感したのだった。 あの時、真田さんが病院で薬の処方を受けずに、病症…