大容量タービン発電機の冷却方式には,冷却媒体に水素ガスを用いる水素冷却が多く採用されている。 水素冷却発電機*1は水素ガスの漏えいや,空気の侵入を防止するため,水素ガスシール装置を備えている。 水素ガスシールは回転子軸とシールケーシング内に取り付けたシールリングの間隙に,機内水素ガス圧力と比べ高い圧力の油を供給し,この油が水素ガス側と空気側に流出し続けることで水素ガスが機外に漏洩するのを防止している。 シール油の制御方式のうち,連続掃気方式は,使用後のシール油をそのまま供給する方式で,シール部と発電機本体の間に隔室を設け,ここから純度の低い水素ガスを排出している。 同じく,複流方式は,シール油…