ここはかつての登戸宿。 目の前には「登戸宿と柏屋」という案内と、石の腰掛があります。 今は大きなマンションになっていますが、ちょっと前まで、ここには柏屋という古くからの料亭がありました。 この通りは津久井道。 そしてこの先を行けば、府中街道です。 古い資料を見ると、このあたりには商店が並んでいます。 多摩川を筏に乗って下って来て、登戸まで来た筏乗りは、この津久井道の先の筏宿で一泊したといいます。 料亭柏屋さんがマンションに変わったときに、ここに石の腰掛が置かれました。 柏屋さんは何を思って、ここに置いたのでしょう。 いま、この石の腰掛に座れば、津久井道を行き交う旅人が見えてくるかもしれません。…