世界中の科学者たちが新型コロナの研究をするなかで、「重症化しやすい人は、血液型A型で、頭髪の薄い男性」という調査結果が報告されてきた。 血液型と新型コロナの関連は、過去に中国、アメリカ、ロシアなどから報告があり、内容はいずれもA型が最も多いというものだった。SARSウイルスに関してもA型が最もかかりやすいとの研究がある。 最近、ヨーロッパの国際チームが、遺伝子と呼吸不全に関する新しい論文を公表した(『MedRxiv』6月2日)。コロナに感染した患者は、2つの染色体で際立った特徴が見られたという。 ひとつは血液型のABOを決定するもの。RH+A型の人は呼吸器不全になる人が45%多く、逆にRH+O…