今年に入って初めて読み終えた本です。 戦争の日本古代史 歴史番組でおなじみ、 大河ドラマ「光る君へ」の時代考証もしてた、 倉本一宏先生の新書です。 「明治維新」以前の日本(および倭国)は、 ほとんど対外戦争をしてこなかったのに、 なぜ近代に突然アジアへの侵略をはじめたか という問題意識で書かれています。 ちなみに新羅(しらぎ)はシンラ、 百済(くだら)はヒャクサイ とルビが振られています。 これが専門家の読み方なんですね。 日本が海外で実際に戦争をおこなった例は、 5世紀の対高句麗戦、7世紀の白村江の戦、 16世紀の豊臣秀吉の朝鮮侵攻の三回しかない。 それゆえ戦争のやり方に慣れる機会もなく、 …