少し前に読んだ「女盗賊プーラン」の社会背景が気になって読みました。著者とプーランの対話が付録に収められています。 資料にはウッタル・プラデーシュ州のカーストの人口構成比の表(1931年の統計)も収められており、プーランの属するカーストが決して下位カーストではないことも説明されていました。プーランを強姦した人たちのカーストが想像以上に上位。これには驚きました。 社会の最も下層の人々よりも、上層に位置するとされる者からダコイトが出ており、ブラーフマンからもかなりな割合でダコイトが生まれているという記述(23ページ)のほか、終盤の章にはさらに具体的な説明がありました。 盗賊となったプーラン・デーヴィ…