盤珪禅師(ばんけいぜんじ) 江戸時代中期の禅僧です。 白隠禅師(はくいんぜんじ)より少し前に禅宗で大きな影響力を持っていた高僧。 開山となったお寺の数も育てた弟子の数も白隠に負けないくらい。 それが、今では白隠の陰に隠れてあまり評価されていないそうです。 それは、 「特別な修行はしなくても、生まれながらに仏性は備わっている」 「苦労して修行する必要はない」 という教えが、 「なにも苦しい修行をしなくてもいい」と捉えられ、 怠惰なほうに流れてしまったからのようです。 盤珪そのものは命がけの修行をして、その後に至った心境なのだけど、 到達するまでのプロセスを抜きに、もう自分の中に仏性はあると思った…