袁了凡「和語陰しつ録意訳・こどもたちへ積善と陰徳のすすめ」 ・謙虚に善い行いをかさねる(積善)を実行しながら、自らの運命をよりよい方向に変えていくという考え。 善事という材木、陰徳の材木を集めることだ。また不平の心を改めて、謙虚の材木を積み重ねて、新しく立派で大きな家に改めようと祈り抜いていると、天はそれに応えてくれるものだ。 ・善きことは、陰で徳を積むことだ。人に施しをすることだけではない。しばらくは心の中にて謙虚に努めるならば一銭の銭も使わないで、世界の人に物を施すことにあたるのだ。謙虚といえば、ただ人にへりくだるのみと心得るのは浅はかなことだ。 ・「積善の家に余慶あり」とは善いことを積み…