こんにちは、形成外科認定専門医・博士 中村優です。今回は目頭切開、W法と三日月法のお話です。前回の2つ(Z法とリドレープ法)は皮膚切除をあまり伴わないものでした。今回の2つの技法は結構大掛かりに皮膚の切除を行うものです。では、順に見ていきましょう。 内側M字の頂点部分と涙湖部分を縫い合わせるときに靭帯を縫い縮めることが矯正力の主体です。それを更に2枚の三角弁が引き戻されるのを防止するため、内側への矯正力が強いのが特徴です。皮膚切除を伴うことから、出来栄えに満足行かない時に修正が難しい場合があります。余談ですが、その引き戻りの抵抗力を利用して、同じプロセスを目尻側でやる目尻切開方法もあります。 …