『傷ついた癒し手』という言葉があったと思います。 完全無欠の、全くトラウマがない、そういう人が癒し手として人を癒すのではなく、むしろ傷を持った、トラウマを抱えた人こそが、自分の傷やトラウマ、つまり自分の深淵を通してこそ人を癒せるということです。 だから、カウンセラーも人にカウンセリングしながら、自分も誰かにカウンセリングしてもらい続ける、そういうことが必要な気がします。 これには、似たようなことが聖職者にあります。 カトリックの神父は、自分が人の悩みを聞きながら、そういう自分も他の神父に自分の悩みを聞いてもらうということがあるのです。 プロテスタントの牧師だと、そういうことがないので、自分ひと…