最初の最初。ユクを寝室に入れ、人間のベッドの横で眠らせるようにした。しばらくすると、朝方、ユクが人間のベッドを覗き込み、飛び乗ってくるようになった。朝、飼い主と目が合うと、ベッドに乗って良いのだ、というユク独自のルールに基づいているようであった。その後人間が、犬がシャンプーをした(された)日は人間のベッドで一緒に寝ても良い、という新しいルールを制定した。が、そのような理屈が犬に通じるはずもなく、結局毎日、ベッドで二人と一匹が寝るようになった。これが前回までのあらすじである。ユクを初めてベッドに迎え入れたとき、ユクは掛け布団の上で丸くなって寝ていた。そういうものか、中に入りたいとかないんだな、と…