5 東洋宗教に共通する基礎体験は「瞑想法」― 瞑想法としての理解を持って行ずる野口整体 湯浅泰雄氏は、東洋宗教(儒・仏・道教)に共通する「修行法」の基礎体験として、儒教の「静坐」、仏教の「坐禅」、道教の「練丹(註)」「導引(註)」を挙げ、これらが「瞑想法」であると述べています(『気・修行・身体』第二章)。 (註)練丹 心気(心と気)を丹田に集中して心身を練る術。 導引 身体を屈伸して正気(せいき)(天地にみなぎっている至公・至大・至正な天地の気)を導き、身心を調整する養生術。 瞑想(註)とは、「内なる世界」を見つめる訓練であり、「内」とは体の内部(内臓のことではない)、「こころ」また「たましい…