ニブロール主宰。 ダンサー、振付家として活動している。 2004年以降、「ミクニヤナイハラプロジェクト」として演劇にも参戦。 ニブロール公演のなかでも、「コンテンポラリーダンス」という枠に収まりきらない上演を行っている。 ちなみに、矢内原忠雄とは親戚関係。
ブログ「矢内原美邦の毎日が万歳ブログ」。
ミクニヤナイハラプロジェクト『はじまって、それから、いつかおわる』@吉祥寺シアター 「日常と非日常、生と死のあわひを描くような内容のものが増えている」と昨年の年間回顧に書いたがミクニヤナイハラプロジェクト『はじまって、それから、いつかおわる』@吉祥寺シアターも典型的にそうした内容の舞台である。 会場はいつもとは違うしつらえで、通常の客席はないフラットな空間。中央のアクティングエリアを円形に配置されたパイプ椅子が取り囲むような形になっていて、パフォーマーはその内側で演技をする。思い起こせばミクニヤナイハラプロジェクトの旗揚げ公演となった「3年2組」*1はこの劇場の柿落としとして上演されたし、「五…
演劇&ダンス&アイドルについての「セミネールinZOOM」開催に向けてリモート茶話会のお知らせ 演劇&ダンス&アイドルについてのレクチャー&トーク「セミネール」inZOOMの開催に向けて準備のためのリモート茶話会(日程未定)を考えています。レクチャー&トーク「セミネール」はもともと大阪心斎橋で開催していましたが、私が東京に移住後は2019年にレクチャー&トーク「セミネール」in東京・三鷹SCOOLとして数度開催しました。集客に困難をきたしていたのに加えて、コロナ禍後は事実上集客イベントとして開催することが困難なため、中断したままになっていました。将来のいつか開催のメドがついた時のために準備を進…
ニブロール「汚れた手」@森下スタジオ(後日配信) 汚れた手を洗う日々、水に流れるようにあらゆる記憶が消失していく。 世界中でどれだけの時間と場所が失われてきただろう。その失われたすべてを言葉にはできない。 直面した恐れや震えが、体の中で逆流を始める。経験した時間を私たちはこのパフォーマンスを通して もう一度体験する。それぞれの記憶は幾重もの層となり、沈み、浮かびあがり、また重なり、 私たちは失われた時間をやりなおして身体に刻印する。いま、場所や記憶を定位する表現はいったいどんな意味を持つのだろうか?ソロダンスが重なり繰り返されるダンスの狭間でみえる隙間、 それはやっぱり忘れ去られた記憶。 演出…
第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品が決定 第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品が決定した(選考は2月28日)。昨年は受賞作なしとなった*1 *2が、今年は誰かが受賞してほしい。世間の話題はジャニーズNEWSのメンバーである加藤シゲアキによる「染、色」だが、岸田國士戯曲賞はマスコミ報道では演劇界の芥川賞などと呼ばれ新人賞とされているけれど、それは実態を表してはいない。むしろ、その世界ではすでに有名な人も新人に近い人も同等の基準で評価されるという意味ではM1に近いかもしれない。そのため、加藤ファンの方には申し訳ないが個人的には受賞の可能性はそんなに高くはないとみている。事実、最近でもNHK朝ドラの脚…