これは、サスペンスホラー小説だった。途中で読むのが怖くなり、ページの途中で、他の本を読んで気持ちの切り替えをしてから、再度続き続けた。今まで読んだことのないタイプの怖さだったが、どうなっていくんだろうという興味も募った。 また、最後はハッピイエンドになる小説がほとんどだが、これはそうではなく、恐怖が静かに続いていくことを感じさせて終わるのも興味深かった。 アイヌの人々がカムイと恐れていた伝説があった。 「この森には悪い神様が棲んでいて、ヨモツイクサというあの世の鬼を使って、獲物を捕まえて喰ってしまう。黄泉の森には決しては入ってはいけないよ。ヨモツイクサに食べられちゃうからね。」という言い伝えを…