短編ミステリの二百年

ツイート 裕 @you999 ルドルフ・シュタイナーの建築をめぐる旅 スイス北部、ドルナッハへ https://newsphere.jp/signpost/20211215-1/ @signpostjpより 22:59 TAQUENACA, Aquirax @aquirax01 【2021年度人文資源大賞】このたび武蔵野人文資源研究所は以下の書籍への昨年度当該賞贈呈を決定しました。 《歴史・思想系：大賞》『神智学と仏教』吉永進一 著／碧海寿広 解説（法蔵館） 《同：特別賞》『式場隆三郎 腦室反射鏡』図録（… https://twitter.com/i/web/status/1477968375…

だけど、もうだれも逃げられはしないんだ。トミーはポケットに両手をつっこみ、反対方向に歩きだした。はじめはゆっくりとした歩みだったが、しだいに速くなり、最後にはほとんど駆け足になっていた。まるで骨の中身がすっかり空っぽになってしまったようだった。今朝感じた全身の重みとは逆に、からだが軽く、どこへでも飛んでゆくことができた。頭は風船になり、足がちゃんと舗道についているかどうか、いつも確かめていなくてはならなかった。それは気味がわるい、それでいて妙に心踊る経験だった。もうだいじょうぶ、と陰気に思った。だいじょうぶだ。 ガードナー・R・ドゾワ「海の鎖」（傍点部分をボールドに置き換え） 何かを考えるよう…

たぶん今年最後の読書日記。年間ベスト記事を年内に書けるだろうか。 ジョン・ディクスン・カー『四つの凶器』（創元推理文庫） 滝口悠生『死んでいない者』（文春文庫） 小森収・編『短編ミステリの二百年〈６〉』（創元推理文庫） ジョン・ディクスン・カー『四つの凶器』（創元推理文庫） 「見事ではありませんか？ 逆蛍の老いぼれバンコランはたとえて言えば脱帽し、ゆがんだ道筋をたどるゆがんだ天の摂理に敬意を表しますよ。（…）」 怪奇要素はまったくないけれど、つい〝複雑怪奇〟と云う形容をしたくなる作品。中盤あたりは、もう、何が何やら。本書はぼくが最近読んだカーである『白い僧院の殺人』や『緑のカプセルの謎』と同様…

年の暮れになって少し体調を崩しています。ずっとお腹がシクシク痛い。心当たりがなくも無いので（まぁ、ありきたりに暴飲暴食ですよ）、ちょっと養生しようと、スーパー銭湯に行ってきました。 今のご時世、「黙浴」です。ちょっと不調の未病状態の時は、やはり温泉は効果的。ジェットバスでじっくりと全身を揉みほぐしているうちに、なんだか気力も湧いて出てきました。晴れた空のもと、露天でほわーーーっとのんびり空を見上げていると、遠くにキラキラと輝きながら飛行機が飛んでいくのが見えました。なんだか胸がキュンとした。いいなぁ。 そして、ボクちゃんの部活の集大成である最後のコンサートがありました。かつて同じ舞台に立ったお…

●『ミステリアス・クリスマス』 パロル舎 読了。 題名の通り、クリスマステーマの怪奇小説アンソロジーである。もう何年も前から、この季節になると読もう読もうと思いながら幾星霜。今年になってようやく読めた。 気に入った作品は以下のようなところ。民話めいた展開が好ましいスーザン・プライス「果たされた約束」、どう面白いのかその方向性すらここには書けないロバート・スウィンデルズ「暗い雲におおわれて」、ありがちではあるがオチが効いているギャリー・キルワース「狩人の館」。ベストは「ベッキーの人形」で、実にもう不気味である。 ●書店に寄って本を買う。『ロシアから愛をこめて』 Ｉ・フレミング 創元推理文庫『短編…

最近、読んだ本の記録をつけていない。 以前はTwitterを備忘録として使っていたのだが、数か月ほど前からTwitter自体触らなくなった。 理由は、疲れてしまったから。 もっと言うと、Twitterで他人の呟きに触れすぎて、自分を見失っていく気がした。 今更気づいたが、自分は他人の意見を自分の意見のように捉えてしまう傾向が強い。 いつの間にか人の意見を自分の意見として思い込んでいたりする。 他人の主義主張だけでなく、喜怒哀楽まで影響されてしまう。 「こんなことがあった、ムカつく」といったものまで、自分が体験したかのような気になり、一日落ち込んでしまうのはさすがにまずい。 なので、しばらく触ら…

朝、郵便局に荷物を取りに行き、いったん戻り、またいつものように横浜駅に出て、キオスクで週刊碁を購入。久しぶりにドロップ・コーヒーに入ってモーニング・セットを注文した。まだ８時半を廻前後だったのでお客は疎らだった。そこから上大岡に廻ってひまわり市場で食料品を買って、いったん帰宅。夕方また上大岡に向かう。なにか食べようかと思っていたがあんまりお腹も空いていないので、ヨドバシや八重洲ブックセンター、新星堂などを廻ってみる。八重洲ブックセンターで『短編ミステリの二百年 5』で言及されていた『シュロック・ホームズの冒険』 ロバート・L・フィッシュがあったので、購入。さらに『料理長が多すぎる』 レックス・…